2010年7月29日木曜日

富士登山  須走口  お鉢巡り

今年も富士登山の季節がやってきました。
一口に富士登山といっても、その入り口となる登山ルートは複数ありますが、静岡県の須走口ルートを登ってきました。

富士あざみラインは静岡県の小山町から富士須走5合目までの県道です。
富士山1合目より5合目までの樹海のような森の中を走る山道です。
自然の宝庫で夜間に走行すると野生の動物を見る事ができます。

須走口の5合目に到着した時は、月が暗闇の入道雲を照らし幻想的でした。

須走口5合目は標高2000mで、東口といわれる通り富士山の東側なので、ここからでも御来光が見る事ができます。
日の出前、空がだんだん明るくなりはじめました。

雲海より太陽が昇りはじめました。



朝日に照らされる富士山。

いよいよ登山を開始します。
須走口は最初、樹林帯の中からスタートします。
空気がすがすがしいです。



山頂方向 雲一つ無く快晴。遥かなる道(山頂)

六合目過ぎ付近までは樹林帯を行きます。
小鳥のさえずりも聞こえます。

道ばたには野いちごが花や実をつけていました。



7合目付近で樹林帯をぬけると、眼下に山中湖が見えました。(写真中央山中湖)
ここからは瓦礫の登山道です。

瓦礫(火山灰)の登山道を登ってきました。

八合目(標高3265m)


本八合目(標高3400m)

ここから難関の胸突八丁と呼ばれる岩場の急斜面です。



鳥居をすぎれば、もうすぐ山頂です。

山頂に到着です。
富士山頂 久須志神社 標高3715m



富士山の標高は3776mでは?
そう、久須志神社(久須志岳)3715mも山頂なのですが、富士山の絵を書く時にある山頂の3つのギザギザ。
本物の富士山はあのギザギザは8つあるのです。(絵では片面なので3つなのでしょうが)
8つ峰のうち1番高いのが剣ケ峰3776mです。
(ちなみに富士山に登る時に使っている金剛杖も、富士山を表しているので8面体です。)
と、いう訳で剣ケ峰を目指し噴火口を1周するお鉢巡りをします。
剣ケ峰より写真でルートを見るとこんな感じです。

上記写真の180度の対岸。久須志岳側(お鉢めぐりスタート地点)より見る噴火口と中央が剣ケ峰です。



お鉢巡り途中で
噴火口淵

雲上の道を歩きます。



浅間大社奥宮(3720m)に到着。

馬の背と呼ばれる斜面を登り剣ケ峰を目指します。
ラストの急勾配!! 斜面が小さな砂利の火山灰で蟻地獄状態。足がとらわれなかなか上へ登れません。

そして、旧富士山気象レーダーのあった剣ケ峰3776mへ登頂。



剣ケ峰からの風景。

↓日本最高標高地点には、赤い鳥居のようなペイントマークがあります。


マイ金剛杖。5回の富士登山で焼き印(途中の山室で押してもらう)が裏表8面いっぱいになりました。




お鉢巡り後半






突然ゴーとかなり大きな音が・・・火口の中で大きな岩の崩落(落石)が。スゲー(驚)ちょっと(怖)火口の中で良かった!



お鉢巡りの途中で
覗き込むと大沢崩れ

向かって左が大沢崩れ、右が噴火口の道



お鉢巡りで山頂を一周して下山します。
下山途中で雲に富士山の影が映る影富士が見られました。

高山植物を手前に入れて。

稜線と入道雲


今回の富士登山は天気もひじょうに恵まれ、冬並みと言われる頂上でもフリースだけで十分でした。ダウンまで持って行ったのに使わずじまいでした。
装備をいつもより多めにしたためかペースはいつもより遅めでした。帰りには六合目付近で完全に真っ暗になり、新兵器の超明るい懐中電灯も試せました。

最近、質問をうけるので。
富士山登山に必要な物。
❶ハイカットの登山靴。スニーカーの方もいますが(外人に多い)登りは多少楽?かもしれませんが、足場も悪く捻挫などしたら下山できないので、ハイカットの登山靴は絶対です。雨にも強いし。
❷雨具。雲の中を通過する富士登山では雨の確率はかなり高い。今回の様に往復晴れは珍しいと思います。富士山では下から雨が吹き上がって降る事もあるらしいので上下セパレートのナイロン製の雨具。風も強いので防寒着にもなります。新しければゴアテックスでなくても良いと思う。
❸懐中電灯。朝から登っても今回の様に暗くなってしまう事がある。下山を急ぐなどのペースを乱さず、持っている安心感は絶対!できれば予備で2本。
●リュックをしょっているという前提でこの3つは怪我や命を守ります。
頂上付近で半ズボン、Tシャツ、ショルダー斜めがけの人をみかけたが、登山道は整備されているが自然が牙をむけばドーナル事か!
水は往復2リットルで少し足りませんでした。高山病予防の一つには水を沢山飲む事だそーです。
しかし、水は山室で売っているので荷物が重くなるのがいやな方はお金で解決できます。500mlペットボトルが500円です。
携帯酸素は意味があまり無いと思います。一時しのぎです。どーしてもという方は下界で用意しておきましょう。山室では高額です。
気温差は昼の登山で上と下で30℃あると思って下さい。つまり頂上で5℃くらいです。
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